近年、薄毛対策にウィッグを利用する男性が増えています。ウィッグを使うと、簡単に薄毛を隠せるのでとても便利です。しかし、男性用ウィッグにはメリットがある反面、デメリットもあります。本記事では、男性用ウィッグのデメリットに触れ、デメリットを回避する方法を解説します。

男性用ウィッグのデメリット

男性用ウィッグに使われる毛には、人毛と人工毛があります。人毛には、見た目や手触りが自然で、カラーリングやパーマが可能、アイロンやドライヤーを使って、自毛と同様のスタイリングができるというメリットがあります。また、自毛になじみやすく、シャンプーやスタイリング剤などが、普段通りに使えるのもメリットと言えるでしょう。

人工毛には、形状記憶を施してあるのでスタイリングの持ちが良い、価格がリーズナブル、アイロンやドライヤーの使用が可能、といったメリットがあります。こういったメリットがある一方で、男性用ウィッグには、以下のようなデメリットがあります。

人毛のデメリット

人毛は人の髪の毛を使用しているので、毛髪に個体差があり、スタイリングが崩れやすく、徐々に色褪せるというデメリットがあります。また、価格が高く、手入れに手間がかかるのも人毛の特徴です。

人工毛のデメリット

人工毛は化学繊維でできているので、特有のテカリがあるため、不自然に見えることがあります。また、静電気を起こしやすく、自毛となじみにくい上に、パーマやカラーリングができないのも、人工毛のデメリットです。

ウィッグだとバレやすい

ウィッグをつけていると、知らないうちにズレていることがあります。また、ウィッグのサイズが合わないと、もみあげの部分が浮いてしまって、不自然に見えることがあります。つむじや、髪の分け目に毛が密集しているウィッグも、バレやすいので注意しましょう。毛の量が多すぎたり、自毛とウィッグの毛の質が違ったりすると、すぐにウィッグとわかってしまうので、購入する前にチェックが必要です。

自毛が傷みやすい

クリップでウィッグを固定するタイプの場合、自毛にクリップを固定するため、その部分が引っ張られます。そのため、頭皮や髪の毛を傷めるおそれがあります。頭皮や自毛にダメージを与えると、さらに薄毛になってしまうので注意が必要です。

また、フルウィッグを使用すると、常に頭がウィッグで覆われているため、頭皮が蒸れることによるダメージが懸念されます。頭皮が蒸れると、かゆみが出るなどの頭皮トラブルを招きます。頭皮環境が悪化すると、さらなる薄毛の原因になりやすいので、注意しなければなりません。

メンテナンスが必要

ウィッグは、定期的に洗うなどのメンテナンスが必要です。保管状態が悪いと、毛がケバ立ったり髪質が不自然になったりして、使えなくなることもあります。ウィッグを使っていることがバレないためには、メンテナンスを入念にする必要があります。

デメリットを回避する方法

このように、男性用ウィッグには、さまざまなデメリットがあります。しかし、男性用ウィッグにはメリットも多いので、以下の方法でデメリットを回避すれば、安心して使えます。

人毛のデメリットの回避法

人毛には個体差があるので、それぞれ毛に特徴があります。そのため、自分の髪に合う人毛でできたウィッグを、見つけることが大切です。

人工毛のデメリットの回避法

人工毛は特有のテカリがあるので、ウィッグであることがバレやすいため、人工毛に人毛を加えた、ミックス毛を使用しましょう。

バレやすさの回避法

ウィッグがズレるのは、サイズが合わないことが原因です。ウィッグは、自分の頭にピッタリ合ったものを選びましょう。つむじや分け目は、髪が少なく地肌が見えている部分なので、つむじや分け目に髪が密集しているウィッグは、バレやすいので避けたほうが無難です。また、ウィッグの毛の量や、毛の質が自毛と違うと、ウィッグであることがバレやすくなります。

自毛の傷みの回避法

クリップ式のウィッグは自毛を引っ張るので、これを避けるには、編み込み式のウィッグを使うのがおすすめです。頭皮が蒸れるのを防ぐには、通気性のよいウィッグを選びましょう。

ウィッグとバレないために

人工毛を使ったウィッグは、価格も安く使いやすいのですが、独特のテカリがあるのでバレやすくなります。そこで、バレないためには人毛か、人毛に人工毛を混ぜたミックス毛のウィッグを、使うのがおすすめです。価格は少々高くなりますが、人毛を使ったウィッグであれば、自然に見えるので、バレる心配はほとんどありません。ただし、人毛を使うと時間の経過とともに、毛が色褪せていきます。

これは毛髪が持っている特質なので、どうしようもない問題です。人の髪の毛も色褪せていきますが、頭髪はある程度たつと抜けて生え代わるので、色褪せが目立ちません。しかし、人毛を使ったウィッグの毛は、生え変わることがないので色褪せが目立つのです。そこで、人毛を使ったウィッグの色褪せは、定期的に毛を染めるなどして防ぐ必要があります。

まとめ

男性用ウィッグにはメリットがある反面、デメリットもあります。ウィッグの毛には人毛と人工毛がありますが、それぞれのメリットとデメリットを理解して、利用する必要があります。ちなみに、ウィッグの一番の悩みは、「つけていることがバレるのではないか」ということでしょう。

ウィッグがバレやすい理由はいくつかありますが、それぞれに対応策があります。ウィッグを使うと、自毛や頭皮が傷みやすかったり、メンテナンスに手間がかかるといった問題もあるので、注意しなければなりません。